2015年9月16日水曜日

新橋色ってどんな色。

昭和30年代の終わり頃、若気の至りで南米へ渡った。
もちろん、飛行機なんかには乗れない。

横浜からパナマ運河経由でブラジルのサントス港まで58日を要した。
ちょうど、炭坑が斜陽し始めてた頃で、単身、家族者合わせて1,000人近くの移住者が窓もない船底のカイコ棚のようなベットに寝起きする。

単身者の僕は特に何をすると云うこともなしに1日に数時間はデッキで何も見えない海を見ながらポルトガル語の訓練。

そんな中にブラジル経由でフランスへ密航を企てる絵描き志望の青年がいた。
(その当時、一般人の海外渡航は南米移住以外はほとんど不可能な時代だったのです)

ある日、その青年がこの海の色を和色では「新橋色」と云うのだと教えてくれた。少し緑色を含んだような青を云うのだと。
なんでも、明治の終わり頃、東京の新橋芸者の間で流行した着物の色だそうだ。

また雲の具合で、少し紫を含んだような青は「群青色」というのだとも。・・・

この、朝顔を撮りながらふとそんなことを思い出した。

色コードを探して見たら、こんな色かな。
新橋色しんばしいろ   #59b9c6
群青色ぐんじょういろ   #4c6cb3


2015 09 15
CANON EOS8000D
TAMRON | SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD
Av f3.2
Tv 1/2000s
Ev +1
IOS 100
Photoshop Lightroom 6